「原則屋内禁煙」とは
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改正健康増進法
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東京都受動喫煙防止条例
の二つが施行されることにより、
多数の人が利用する施設は、原則屋内禁煙となります。
と、ある区のリーフレットに書いてあります。
1. については厚生労働省が定めるもの (国)
2. については東京都が定める条例 (都)
当然ながら力関係は 国 > 都 ですね。
ですから条例だけでは効力が弱いため国レベルの法律を絡めての二本立て施行という事になるでしょう。
この背景には、
私的見解ですが東京オリンピックがあるからだと思います。
日本は先進国として他の先進国と比べると喫煙や飲酒についてはかなり緩い国です。
外を歩きながら缶ビールが堂々と飲めたりします。
はたまたお店にもよりますがレストランや居酒屋で食事中でもテーブルに灰皿があったりします。
これは、食べながら喫煙ができる、という事を表しています。
私が体験したヨーロッパのある国では、入店時に「食事」か「飲酒」なのか聞かれ、
それにより案内されるエリアが違いました。
食事の場合は、当然ながら灰皿はありません。
もちろんですが食事しながらの飲酒は可能です。
食事が終わったらバーコーナーに移動して飲酒や喫煙が出来るというものでした。
食べながら喫煙可能というのは、良い悪いは別にしてある意味日本特有の文化かもしれません。
話を戻しますが、オリンピックが開催され世界各国から外国人が日本に集まるわけですから、
政府としては
世界標準より遅れている受動喫煙に関する指標を世界レベルに合わせる。
という狙いがあったのだろうと思います。
改正健康増進法は、もともとあった「健康増進法」の一部を改正する法律
(東京オリンピック開催決定後、2018年7月成立)によって
生まれたもので、
東京都受動喫煙防止条例は東京都が対象ですからまさしく東京オリンピックを意識した
ものと言えると思います。
喫煙者にとってはますます肩身が狭くなり不便なことだと思いますが、喫煙は個人個人の
マナーではなくルール
によって定められた。と言えるでしょう。
コロナが終息すればまた外国人旅行者が大勢訪日します、先進国、ホスト国として恥じない様に
きちんと定着することを願いたいものです。