イナックスの浴室換気扇「UF-23A」の音がうるさくなってきたので修理をします。
修理はモーターのベアリング626ZZを2個交換します。
不良ベアリングの交換だけですから電気配線はいじりません。
ベアリング交換なら626ZZが2個で300円～1000円程度で済みます。
ベアリングはNACHI(不二越)、NSK(日本精工)等の国産メーカー品がお奨めです。
換気扇は後継機としてUF-27Aになっていますが換気扇そのものの交換はコストがかかります。
7000円～1万円位でしょうか。
又換気扇本体の交換は電気配線を繋ぎ直しますので電気工事士の資格が必要かもしれません。
作業する前に浴室内の全ての排水口は目張りをしておきます。
部品を落としたときに無くさないためです。
バスタブ内に座布団のようなクッションを敷いておくと万が一部品を落下させても傷や破損を防げます。
浴室用のブレーカーを必ず切ります。
作業は自己責任です。
まずは、カバーを外します。
次は樹脂製の黒いリヴェット2個を外します。
リヴェットは二つの部品からなり孔に下からスリーブを差し込みその穴にピンを押し込んであります。
浴室内の点検口を開けて天井裏からピンを押し戻し下から抜き取ります。
スリーブも押し戻し下から抜き取り、落とさないようにプレートをゆっくり外します。
ピンを抜かないとスリーブは抜けません。
樹脂製のファンは変形しやすいので上側を押さえながらセンターのナットを緩めます。
ナットは時計回り(通常とは逆)で緩みます。
ナットが取れたらファンをゆっくりと下に引き抜きます。
金属板の3つのネジのうち2つを先に外します。
再び天井裏に身を入れファンの電源ケーブルをモーターの裏側に少し押し込みます。
残りのネジを外し、金属プレートを支えながら宙ぶらりんになるまでゆっくり下ろします。
モーター軸の上下に4本あるネジの左側２本を外します。
片側のベアリングとスプリングやベアリングカバーが外れます。
残りの2本のネジを外し金属プレートとモーターの本体を分離して、モーターの軸を外します。
軸のローターに傷をつけないように注意が必要です。
打痕で変形すると重心が狂って異音や偏芯によるベアリングの寿命を縮めます。
幅広のビニールテープ等を2段重ねにしてアングルでベアリングを支えるようにして軸の先端に外したナットを軽く嵌めます。
最初はベアリングとローターのすき間が狭いため薄いアングルが必要です。
軸にCRC556等潤滑剤を噴射します。
ハンマーで軽く叩きます。
ベアリングはきつくはないのですんなりと抜けます。
新品ベアリング626ZZをはめ込む時は、軸を上下逆さまにしますが、反対側はネジが切ってないため木片などをあてがい軸の端面が潰れないように慎重に軽く叩きます。
端面が潰れると反対側のベアリングが入らなくなります。
修理時間は道具が揃っていれば1時間～1時間半程度でできると思います。