懐かしいレコードプレーヤー

懐かしいレコードプレーヤー

アナログレコードプレーヤーのすすめ

 

このデジタルの時代にアナログレコードを聞いてみよう。

エッジのきいたクリアなサウンドに疲れたら、アナログレコードの温もりを感じよう。

デジタルなサウンドにはないアナログサウンドは温みを感じ、そこに空間を感じるはずである。

 

アナログレコードプレーヤー
レコードを聞こう!アナログレコードプレーヤーのすすめ

アナログレコードは昭和ノスタルジー

昭和のオーディオ全盛期様々な機器が販売されていました。

名機と言われるものは今も中古市場に出回っています。

レコードプレーヤーはレコード盤を再生する機器ですが、いくつかに

分類されます。

昭和レトロのアナログレコードプレーヤーを下記に初心者にもわかりやすく

解説します。

 

ターンテーブルの駆動方式

 

・ダイレクトドライブ

 モーターの軸がターンテーブルの軸になっており、モーターの回転が

 そのままターンテーブルの回転になっているタイプ。

 ターンテーブル外周にストロボパターンが刻まれているタイプは、

 ダイレクトドライブですがないタイプもあります。

 

 

・ベルトドライブ

 モーター軸にプーリーを嵌めてターンテーブルと、ベルトや糸を介して

 回転を伝えるタイプ。

 

トーンアームの操作方式

 

フルオートプレーヤー

レコード盤をターンテーブルにセットしてボタンを押せば盤サイズを

識別して自動で再生し、終わったらアームがスタート位置に戻りターンテーブル

の回転が止まる。

非常に便利ですが故障しやすい欠点もあります。

 

セミオートプレーヤー

アームリフターレバー又はボタンでアームを上げたまま手動でレコード盤の

リードイン位置までアームを動かし、レバー又はボタンでアームを下げて

再生し、終わったら自動でアームがスタート位置に戻り回転が止まります。

盤サイズや回転数はスイッチにて手動で切り替えます。

 

マニュアルプレーヤー

再生終了時にアームが盤から上がり、そのままでターンテーブルの

回転が止まります。

それ以外はセミオートプレーヤと同じです。

 

※メーカにより多少の違いはあります。

 

特殊なタイプ

リニアトラッキングプレーヤー

アームパイプがストレートで針先がレコード盤の中心位置にあり、

レコード盤の外周から定規で直線(リニア)を引くように盤の中心に向かって

アームが移動するタイプ。

 

レコードプレーヤーの選び方

 

レコードプレーヤーのターンテーブルの駆動方式は、

・ベルトドライブ

・ダイレクトドライブ

二種類存在しますが、ベルトドライブはモーター回転をベルトや糸を介して

ターンテーブルを回すというものですが、

ベルトが寿命を迎えると伸びて外れてしまいます。

こうなるとベルトの入手は不可能に近くお勧めではありません。

ダイレクトドライブはモーターの軸がそのままターンテーブルの軸になっている

のでその心配がありません。

できれば「クォーツロック」、又は「クリスタルロック」で回転を安定させる

機能があるものが良いでしょう。

操作面ではフルオートレコードプレーヤーはおすすめではありません。

リードインの位置が微妙にずれて盤面から針先が滑り落ちてしまい

針を痛めてしまう可能性があるからです。

そういう意味で手動でリードイン位置まで持ってきて針を下す瞬間は

ワクワクするものです。

針を下すのはメカ的に動作するレバー式、ボタン操作で電子的に下すタイプと

二つに分かれますが、使いやすさで言えばレバー式が良いかもしれません。

レバーの動きとアームの上下が連動しているのでレバーを途中で止めれば

その位置でアームの下降も止まります。

ボタンによる電子式はアームがすぐに反応せずタイムラグが生じるものも

ありますので、例えば急にアームをリフトアップしたい場合など

ワンクッション遅れます。

これらのことから、クォーツロック又はクリスタルロック機能が付いた

ダイレクトドライブのセミオートレコードプレーヤーがお勧め

ということになります。(最後に詳細あり)

 

レコードプレーヤーの楽しみ方

 

単にレコードプレーヤーと言ってもいくつかのパーツにより構成されています。

ユーザーが交換可能な代表的なパーツごとに分類すると

レコードプレーヤー本体(筐体+トーンアーム)以外にヘッドシェルと

カートリッジがあります。

ヘッドシェル

指かけの付いたプレートでトーンアームの先端に取り付けてカートリッジを

ねじ留めして固定します。

トーンアーム用ヘッドシェル
ヘッドシェルとリード線、右はカートリッジを固定した状態

カートリッジ

針が付いている部分でレコード盤の溝をトレースして音声信号に変える

重要なパーツです。

レコードプレーヤー本体は、レコード盤を回転させるターンテーブルに

過ぎません、ですから直接音質を左右するわけではありません。

しかし筐体の堅牢さや振動吸収用のインシュレーターで、ある程度は音質に

影響はします。

音質を決める要因は

 

カートリッジ > レコードプレーヤー

になります。

カートリッジは、

MM型・MC型と二種類あり国内外からいろいろな種類が発売されています。

音楽ソースに合わせて使い分けたりと楽しみ方が多様です。

 

※MC型はMC再生可能アンプ(ヘッドアンプ)でないと本来の再生音にはなりません。

※MCカートリッジ対応アンプ(ヘッドアンプ搭載)が必要です。

※レコードプレーヤーにより使用できる重さの範囲が決まっておりシェル+カートリッジの

 重さを考慮しなければなりません。

※レコードプレーヤー付属の補助ウェイト使用で使用重量を拡張できるレコードプレーヤー

 もあります。

 

ヘッドシェルとカートリッジ
MM型カートリッジ シュアーV15TypeⅢ  中と MC型カートリッジ オルトフォンMC20 右

更にMM型は針の部分が交換可能になっているためカートリッジ本体は

そのままで針だけ交換して使用を続けることが可能ですがMC型は一般的には

針とカートリッジは一体型となっており、針の寿命時はメーカーに針交換を

依頼するか、カートリッジそのものを再購入することになりコストが

かかります。

針の寿命はレコード再生時間としてメーカーで公表されていますが、

中古で購入したレコードプレーヤーにカートリッジが付いていた場合など、

既にどの程度再生されていたかわかりません。

この場合は手持ちの比較的新しいレコード盤を再生して聞いてみるのが

良いでしょう。

針飛びが起きる、再生音に歪を感じるなど無ければまだ使えるという

判断になります。

又ルーペなどで針先を拡大して見て、先端が丸くなっているようだと摩耗

しているわけですがやはり再生音で確認するのが一番です。

 

リード線(4本)

カートリッジとヘッドシェルの端子を繋ぐ赤・青・緑・白の線です。

カートリッジからの音声信号をヘッドシェルの端子に橋渡します。

線材の材質で音が変わると言われています。

 

針先のメンテナンスとカートリッジの取り付け方法

 

針先は専用のブラシか、無ければ歯ブラシでカートリッジを前正面から

見た場合、針の後ろ側から手前に優しく撫でるようにして埃を取ります。

Ⅰ~2度で十分です。(必ずアンプの電源を切って行う)

カートリッジ一式
カートリッジ関係のパーツ一式

 

左の透明な樹脂パーツはオーバーハングゲージと言い、U溝にヘッドシェルの

ネックを嵌めて針先が「十」位置に来るよう調整するために使います。

右上は既に装着済みリード線ですが参考の為に長さがわかりやすいよう

伸ばした状態で写しています。

その下はカートリッジから針先部分(スタイラス)を外したところです。

針交換時はこのスタイラスをカートリッジに差し替えるだけです。

MC型はこれができません。

最後に、針先用専用ブラシ。

新品のカートリッジとセットになっている場合があります。

 

おすすめのレコードプレーヤは?

 

レコードプレーヤーはクォーツロック又はクリスタルロックの

ダイレクトドライブのマニュアルかセミオートタイプでできれば

80年代のものがおすすめということになります。

メーカー的には、ソニー、テクニクス、デノン(昔はデンオンと言いました)、

パイオニア、ビクター辺りがおすすめです。

これらのメーカーは中古市場に沢山出ています。

針が摩耗していたとしてもヘッドシェルとリード線は使えるので、カートリッジ

付きであれば尚さら良いですね。

 

但し、そのカートリッジがMM型であることが重要です。

MC型ですとお手持ちのアンプが対応していないと使えません。

 

故障した場合、同機種を解体して部品を調達するという可能性もありますから

オークションなどで探す場合は沢山見かける機種がいいでしょう。

出品数が多い機種はそれだけユーザーも多く情報交換がしやすい

というメリットがあります。

 

わかりやすく書いたつもりですが理解できたでしょうか?

これを機にアナログの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか?