バスレフ? ブックシェルフ? フルレンジ? エッジの張替え?

バスレフ? ブックシェルフ? フルレンジ? エッジの張替え?

エッジの張替えやバスレフ、フルレンジ、トールボーイ等

スピーカー用語を解説します。

 

 

speaker unit
スピーカーにまつわるワードを理解しましょう。               Designed by pereslavtseva / Freepik

 

スピーカーは音の出口です。

スピーカーを変えるだけでがらりと音質が変わる一番大きな要因でもあります。

それだけスピーカー選びは重要です。

購入時には必ず試聴しましょう。

設置方法による分類

 

ブックシェルフ型

本棚やキャビネットの上における片手で抱えられる程度の大きさの小型スピーカーを

ブックシェルフ型といいます。

大きいキャビネットでもブックシェルフタイプは存在します。

・設置は縦横問わないので自由なレイアウトが可能。

 

フロア型

一方リビング等の部屋の隅に直あるいはスタンド等に乗せる大型のスピーカーはフロア型と

言います。

・左右の構成が決まっているタイプが存在します。

・口径の大きいウーファー搭載しているので低音が良く出ます。

・部屋のコーナーによる反射により低音が増強されます。

 

トールボーイ型

角柱のような細長い直立タイプのものはトールボーイ型と言います。

・狭い部屋でもスペースを取らずフロア型のように低音が出るようにスピーカーユニット数や

 キャビネット内部に工夫があります。

 

スピーカー用語あれこれ
上から ドームツイーター バスレフダクト ウレタンエッジ ウーファー

キャビネット(エンクロージャー)構造による分類

 

バスレフ型

キャビネットの正面又は裏面に開けた穴により内部と外部が繋がっている構造のスピーカー。

コーン紙の内部振動がその穴(ダクト)より放出され低音を増強します。

密閉型

キャビネットを完全に密閉してあるタイプのスピーカー。

 

ユニット数による分類

 

フルレンジ

再生帯域を一つのコーン型ユニットで受け持つタイプのスピーカー

2way

再生帯域を高音と低音パートに分けてそれぞれ専用のユニットで再生するタイプの

スピーカー。

3way

再生帯域を高音・中音・低音分割してそれぞれ専用のユニットで再生するタイプの

スピーカー。

 

上記はスピーカー本体の分類方法です。

次は各スピーカーユニットの説明です。

 

スピーカユニットの種類

 

コーン型

振動板がコーン紙でできている一般的なユニット。

低音・中音・高音と全てのパートで使用されます

ドーム型

振動板が金属製でドーム状になっているユニット。

中音・高音パートで使用されます。

ホーン型

振動板が金属でホーンの形状をしているユニット。

主に高音パートで使用されます。

 

エッジ

 

振動板がコーン紙でできているスピーカーユニットの外周部にリング状に接着され

コーン紙の振動を促すダンパーの様なパーツ。

ウレタンエッジ

一般的な材質で最も多く使われています。

凡そ10年以上経過で吸湿してやがてボロボロになます。(ウレタン材の加水分解)

クロスエッジ

繊維生地で作られているエッジ。

ウレタンより長寿命です。

ラバーエッジ

ゴム製のエッジ。

こちらもウレタンより長寿命です。

※いずれも使用環境に大きく依存します。

(湿度や年間温度差や紫外線等、及び使用時間)

 

エッジの張替え

寿命を向かえたエッジを張り替えることです。

ロングセラーな製品は沢山のユーザーが居るため、街のオーディオショップなどが、

エッジの張替えサービスを行っています。

この場合、ウレタンエッジではなくセーム皮(鹿革)製やゴム製のエッジなど

選択肢が多いです。

小型スピーカーのエッジ張替えはさほど難しくありません、オークション等で

交換用(純正ではないが補修用に作られたもの)エッジを購入してDIYで

自分で交換されている方は多いです。

検索で多くの事例が出てきます。

販売数が多い人気スピーカーはユーザーが多く補修サポートも充実しています

 

定格表の見方

 

スピーカーの性能を評価するのに役に立ちます。

しかし、性能が良いからと言って高音質かというとそうではありません。

性能は音質には関係ありません。

定格は仕様や規格と書かれている場合もあります。

 

例 JBL CONTROL 1 (一部のみ抜粋)

方式 2ウェイ・2スピーカー バスレフ方式 セッティングフリー型
ユニット 低音用 13cm コーン型 高音用 1.5cmドーム型
周波数帯域 70Hz~22kHz
インピーダンス
出力音圧レベル 88dB/W/m
クロスオーバー周波数 7kHz
最大入力 50W MAX160W

※数値はスピーカーの能力、音質はリスナーの好みです

 

再生周波数帯域

スピーカーが再生できる帯域のことです。

下は低く上は高いものがレンジが広いと言います。

低音側は同じ50Hzでもスピーカーによって低音の出方がかなり違うので実際に

聞いてみないとわかりません。

高音側は可聴帯域を超えているスピーカーが多いので問題ありません。

 

インピーダンス

スピーカー本体の抵抗値です。

8Ωが一般的です。小型スピーカーだと6Ωや4Ωも存在します。

アンプの出力が同じ場合4Ωのスピーカーは8Ωのスピーカーの倍の音が出ます。

抵抗が1/2ですから効率が良いです。

 

出力音圧レベル

スピーカーの効率を見る指標です。

90dB(デシベル)前後が一般的で、大きい方が効率が良いです。

90dBと87dBのように3dB違うとアンプの出力が同じ場合、90dBの方が倍の音が出ます。

小型スピーカーは90dB以下のタイプが多いです。

※1Wの測定用信号を入力した場合、そのスピーカー中心より1mの位置で

どれだけ音圧が出てるか?という測定。

 

クロスオーバー周波数

2way、3wayスピーカーにおいて各ユニットのつなぎ目の周波数です。

例 クロスオーバー周波数 7kHz

7kHzより下のパートを低音用ユニットで受け持ちます。

上を高音ユニットで受け持ちます。

この境界部分の周波数です。

 

最大入力

この数値を超える信号入力をするとスピーカーが壊れます。

限界値です。

連続値と瞬間値の記述がある場合もあります